巨人菅野智之投手(31)が、18年以来の3戦連続完投勝利を目指してマウンドに上がる。

今季中日とは初対戦になるが、昨季は3試合に登板し、3勝0敗、防御率0・00。2完封含む25イニング連続無失点を継続中と抑え込んだ。チームは現在打線が好調で連勝中とあり「いい流れに乗って初回からとばしていきます。連勝を伸ばせる様に頑張ります」と意気込んだ。

4年連続7度目の開幕投手を務めた今季は、3月26日のDeNAとの開幕戦後に足の違和感を訴え出遅れた。しかし、16日のDeNA戦で6安打完封で今季初勝利を飾ると、前回登板の23日広島戦でも5安打1失点完投。防御率1・74はリーグ2位と抜群の安定感を誇っている。

現状に満足しない姿勢こそがエースの原動力だ。今季は「バッターの目線も慣れてきている」とプレートの踏む位置を三塁側から一塁側に変更。元々持ち球だったツーシームはシュートを得意とする大竹から助言をもらい伸びるような球筋に、カットボールは変化の幅を小さくし、より直球に近い軌道から曲がるように改良を加えた。桑田投手チーフコーチ補佐と取り組んだカーブは投球頻度も増え、勝負球としても使えるように進化した。

昨季史上初の開幕投手からの13連勝を挙げながら、進化を求め続ける背番号18。現在通算21完封で、完封勝利を挙げれば、日本ハム金子を抜き、現役最多となる。好調な打線の後押しを受けながら、9つの「0」を並べてみせる。【久永壮真】