楽天田中将大投手(32)が今季最多106球の熱投でロッテ打線を6回5安打無失点に抑え、今季2勝目を挙げた。

簡単には崩れない。3者凡退は4回の1度だけ。3度得点圏に走者を置いたが、本塁だけは踏ませなかった。2回は先頭角中に死球。1死からヤンキース時代の同僚エチェバリアに右前打を許し一、二塁とされる。それでも岡を見逃し三振、江村を空振り三振に仕留めた。

先制点をもらった直後の3回も先頭荻野の左前打から二盗で無死二塁とピンチを招くも、マーティンを空振り三振、中村奨を三ゴロ、安田を右飛に抑えてしのいだ。

岡島の2ランで3点リードした5回には2死から荻野、マーティンに連打を浴び、初めて三塁に走者を置いた。それでも中村奨を遊ゴロに打ち取った。6回も1死から角中に中前打を打たれたが、レアードを一邪飛、エチェバリアを空振り三振に仕留め「よっしゃ!」とほえた。

練習試合、オープン戦含め8度目の登板で今季最多の106球。最速は球場表示で149キロを計測した。「常に走者を背負うピッチングでしたが、粘り強く投げれてよかったです」と手応えを示した。

現在、大型連休まっただ中。「小学1年生の頃から野球をやってるので、ゴールデンウイークイコール野球しかなかったですね。野球しかしてこなかったです」と幼少期の思い出は野球一色だ。休日を生かして球場へ数多く足を運ぶ野球少年、少女へ「その試合に入り込んでもらえるようなゲームになればいいかなと思います」と熱投を予告した。その言葉通り、粘りのピッチングでロースコアゲームを作った。時折、「おりゃ!」と声を発し、気迫を前面に出した。

右ヒラメ筋損傷から復帰後3戦目。まだ万全ではない中、現状のベストを尽くし、2分けを挟みチームの連勝を4まで伸ばした。【桑原幹久】

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