番長采配ズバリ!! 投打のかみあったDeNAが5月最初のゲームを大勝し、今季ヤクルト戦の開幕連敗を6で止めた。先発中川が3回に逆転を許すも、2番手国吉以降、中継ぎ陣が燕打線をパーフェクトリレー。同点の6回2死満塁には、代打倉本が値千金の勝ち越し2点適時打を放った。久々の本拠地白星に三浦監督は「リリーフ陣も打線もつながって全員で勝ち取った勝利。(5月)いいスタートが切れたと思います」と納得の表情だった。

倉本で傾きかけた流れを引き戻した。6回、相手の2失策で無死満塁も宮崎、ソトが連続三振。ここで「速いボールに対応できる」と送り出した代打が、ヤクルト近藤の初球、外角低め156キロを中前にはじき返した。「ちょっと嫌な流れになるところを引き戻してくれた。本当に勝負強いバッティング。大きかったです」と振り返った。

打線の爆発を呼んだのがリリーフ陣だ。「球が上ずってきていたので」と中川が3回2死満塁とした場面で国吉へスイッチ。5番オスナを1球で仕留めた。右腕は4回2死から雷雨による38分間の中断にも集中力を切らさず2回1/3をシャットアウト。指揮官も「堂々と初球から勝負球を投げていた。本来の力が戻ってきましたね」と評価した。

試合後、整列し帽子をとってファンの声援に応えた三浦監督は「点差が開いた中でも終盤まで抑えられた。明日につながると思います」とうなずいた。3、4月は6勝21敗4分けと大きく出遅れたが、「5月攻勢」へ期待をもたせる大きな勝利となった。【鈴木正章】

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▽DeNA倉本(6回2死満塁で代打で決勝適時打) 初球から絶対仕留めるぞという気持ちで打席に入りました。昨日、同じピッチャーにやられたので絶対にやりかえす気持ちで。ほんとにうれしかったです。

▽DeNA国吉(3回2死満塁から2回1/3を完全救援) しっかり勝ちに転がっていけるように自分のピッチングを心掛けました。(降雨中断も)気持ちは切らさず、再開するとなったら集中し直しました。