楽天の“不敗神話”が崩れ、2分けを挟む連勝が4で止まった。4月21日ソフトバンク戦以来、8戦、11日ぶりの黒星。

1点を先制された直後の4回。岡島の同点適時打、辰己の6号2ランで3得点。5回にも1点を追加し、ロッテ先発のドラフト1位左腕、鈴木をマウンドから降ろした。

だが、同じくドラフト1位の楽天先発早川が粘りきれなかった。5回まで1失点と試合を作ったが、3点リードの6回。角中の適時打でなおも1死一、二塁。レアードの変化球を捉えられ、左翼ポール際へ逆転3ランを浴びた。

それでも、打線が粘りを見せる。7回に相手失策が絡み、1死一、三塁と好機をつくり、ディクソンの内野ゴロの間に追いつく。

しかし、開幕から14試合連続無失点中の守護神松井がまさかの1発を浴びた。9回、先頭荻野に初球直球を左翼席へ運ばれた。マウンドでぼうぜんとし、悔やんだ。

9回をロッテ益田に締められ、敗戦。チームは5回終了時にリードを保った場合、13勝1分けと“不敗神話”があったが、15度目でついに黒星がついた。

石井GM兼監督は「連勝、連敗はいつか止まるものなので、あんまり気にしていない。松井の最後の1球に泣くというか、防御率0・00でシーズンを終われるピッチャーはいない。そこの犯人捜しをしてもしょうがない。そんなことよりも今日起きたことの振り返りと反省をして、また明日からしっかりとやっていければいい。彼のポジションは点を取られたら負けるというチームにとってすごく大事なポジションをやってもらっているので、明日からも頑張ってほしいです」と前を向いた。