ソフトバンクは逆転負けで、ここまで3勝2分けで負けなしだった楽天に今季初黒星を喫した。2年ぶりだった9連戦は2勝5敗となり、2試合を残して負け越しが決まった。工藤公康監督(57)は「まあ、常に勝ち越していくのが理想ですけどね。うまくいかないところはあります」。スタンドには今季最多1万8382人のファンが詰めかけたが、喜ばせることができなかった。

粘っていた先発二保を続投させた7回。先頭の9番下妻に四球を出し、犠打で1死二塁となったところで救援につないだ。2番手嘉弥真が打たれ、致命的な追加点が入った。指揮官は「(二保に)最初のピッチングでなんとか勝ち星が付くようにと考えたんですけどね。裏目に出てしまいました。これはぼくの責任ですよ」と振り返った。

パ・リーグは混戦模様となっており、まだ首位楽天とは2ゲーム差。すぐ後ろには0・5差で3位ロッテ、1・5差で4位オリックスが迫ってきている。工藤監督は「我慢するところはしっかりして、悔いの残らないようなゲーム、最後まであきらめないゲームをこれからもやっていきたい」と気持ちを切り替え、次戦に目を向けた。【山本大地】