巨人の通称「CC」が2軍で再スタートを切った。昨年10月に左肘のクリーニング手術を受けたクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)が、DeNA戦で今季公式戦初登板した。

1回、先頭森にいきなり中前打を許す。パラつく雨と暗い空模様と同じく、暗雲が垂れ込める。だが、力で押し切った。続く楠本に5球中4球で直球を投げ込み、二ゴロ併殺打で切り抜けた。最速146キロの直球を中心に76球を投げ、4回を6安打3失点だった。

課題は2回の投球で浮き彫りになった。きっかけは先頭細川に与えた四球。安打と犠打で1死二、三塁のピンチを招き、山本に右前適時打を浴びて1失点。続くデラロサのボテボテの打球をメルセデスがグラブトスで捕手山瀬へ返すもセーフ。記録は内野安打で2点目を献上した。「2回の先頭への四球をうまく切り替えることが出来ずに失点してしまったことは反省です」と振り返った。

メルセデスにとってのシーズンはまだ始まったばかりだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日は3月29日までずれ込んだ。左肘の手術と重なり、公式戦登板は昨年9月13日のヤクルト戦(東京ドーム)以来。「(2回以外は)自分のリズム、テンポで投球出来たと思います。もっとイニング、球数を増やせるように取り組んでいきます」と手応えを示しつつ、次を見据えた。

チームは好調の高橋、今村の先発左腕に加え、中川、高梨、大江ら中継ぎ左腕も強力な布陣を誇る。左腕王国に加わるべく、じっくり調整を進める。【小早川宗一郎】

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