ソフトバンクは2試合連続の引き分け。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。

-石川が8回まで好投

工藤監督 ナイスピッチング。ホームランがとは言ってましたけど、ピッチャーが8回を投げて2失点。何も言うことがないくらい、いいピッチングでした。

-8回は今季チーム最長

工藤監督 休み明けとは言えリリーフ陣が休めましたし、用意はしてもらいましたけど、試合では投げてないのでね。そういう意味ではリリーフ陣も助けるのもあるし、チームとして攻略に手こずっている高橋君に対して、点をあれ以上与えないというね。良かったと思います。

-2点目がもったいなかった

工藤監督 それを言ったら、どの1点ももったいないですからね。でもああやってエラーがらみのところでもノーアウト満塁をしっかり抑えると。マッチのああしまったというところを助けてくれたのは、よく粘ったと思います。8回まで投げて2本のホームランはあったとしても、しっかり投げきったのは良かったと思いますよ。

-高橋から2点

工藤監督 攻略したという言い方はできないですね。この前も2点は取っている。同じピッチャーに同じようにやられてはいけない。そこはチームとして、今日はこういう風に攻めていくというのはほしいですね。

-足を使った攻撃もあった

工藤監督 そういうところはね、クイックはそんなに速くないというところもはあったので。そういう工夫、行けるときには行こうというのは良かったと思いますよ。例え2点に終わっても、足を絡められたら嫌だなという印象は与えられた。そういうことに関しては、明らかに前とは違うと言えるんじゃないかなと思います。

-8回に栗原に代えて代走佐藤直

工藤監督 ああいうところでね、ミスというわけではないですけどね。ランナーも、完ぺきに普通に走ればアウトだったのでね。あそこで止まれる工夫というかね。そこはなかなか上で経験していかないと、それを今日の佐藤くんにやれというのはなかなか酷だったかなと思います。1軍である程度経験がないと、あそこは冷静に判断するのが難しい。それよりも、チャンスが潰れたかに見えたところで甲斐が一、三塁をまた作ったというのは、自分が何を打つべきかどこに打てばいいのかができていた。好調を維持したナイスバッティングでしたね。

-2回にエラーからのピンチをしのぎ、3回に相手エラーから得点

工藤監督 味方がエラーしたときにはしっかり抑える。やっぱりピンチの後にはチャンスありと、野球って不思議ですね。そういうところでしっかり得点できるかできないか。得点はできてもね、はい。ダブルプレーの得点というのではなく、なんとかゲッツーにならないようにするというのも、今後考えていかないといけないのかなと思いますけどね。

-終盤の攻撃は雰囲気があった

工藤監督 ありましたよ、雰囲気は。十分ありました。もう1つ、そこが一番難しい。あと1本がやっぱり難しい。ただそれが出てこないとチームとしてはなかなか乗り切れないところだと思うのでね。そこをどう打つか。ぼくにはわからないですけど。ピッチャーだってそこをどうやって打たせないか。そこが勝つか負けるかの勝負点みたいなところだと思う。それが前半にあるのか、中盤なのか今日のように後半なのか。そこを見極めて、ぼくらも考えていかないといけない。8回9回はいい攻撃だったなと思います。周東君ももう1歩だった。セフティーの構えを何回もしてましたけど、やっぱりああやってやられるとピッチャーは嫌ですからね。そういう中で今日もホームランという結果ですけどしっかり出たのは大きいのかな。ああやって揺さぶるとイライラするピッチャーもいますからね。いいことかなと思いましたね。

-久々にカード勝ち越ししたい

工藤監督 あと2試合しかないのでね。明日は明日でしっかりやっていかないといけないとは思います。西武打線というのは、甘い球に関しては長打の出るチームでもあるのでね。長打もあるし、足の速い子もいるし。それを封じていくためにも、先制点が大事なんですよ。なんとかしないといけないと思えば思うほど打者も力が入るでしょうし。野球っていろんな要素があるから面白いですね。面白いと同時に難しいですね。でもこうやって我慢してやっていれば、必ずチームはいい方向に行くと思うのでね。石川君を勝たせてあげたかったですけど。また次回ね、いい1週間を過ごして頑張ってほしいなと思います。