楽天田中将大投手(32)が、札幌ドームで14年ぶりに黒星を喫した。2776日ぶりの同球場での登板を7回98球8安打、今季ワーストの4失点。

いきなり日本ハム打線につかまった。1回1死から杉谷に右前打を打たれ、続く近藤の打席で二盗を許した。近藤にはフルカウントから内角を狙った速球が真ん中へ入り、左中間を破る先制適時二塁打を打たれた。1アウトを挟み、王柏融にも高めに浮いたスライダーを中堅フェンス直撃の適時二塁打とされ、この回2点を失った。

2回からはツーシームを多投。2、3回はともに3者凡退に抑えた。

だが4回、先頭中田、王柏融に連打を許し、1死を挟み四球で満塁とピンチを招いた。平沼は空振り三振に抑えたが、宇佐見に右前適時打を許し、思わずのけぞりながら天を仰いだ。

1点を返した直後の5回にも近藤に中堅右へソロを浴びた。

駒大苫小牧で高校3年間を過ごした北海道の札幌ドームでは、試合前時点で通算11試合に登板し8勝1敗、防御率1・77。07年9月26日の同球場初登板以来10戦負けがなかった。同球場での4失点以上は初めて。田中将は「やはり相手投手がいい投手なだけに、試合が始まっていきなり2点を奪われて、というふうになると苦しくなるし、初回そういう形を作ってしまったのはいけなかったなと思います」と初回の2失点を反省した。

2回以降の修正に関しては「その日その日できるベストを尽くしていくしかない。自分にできることをいろいろ考えて今日はこういう形がいいんじゃないか、相手の打者のことを考えてこういうふうに投げた方がいいんじゃないか、と自分の中でいろいろ考えながら。自分なりに工夫しながら何とか立て直せたらな、と思いながら投げていました」。

3月20日巨人とのオープン戦以来、今季最長タイの7回を投げたことには「今日の投球でポジティブな材料を挙げるとすれば、そこしかないですかね。今までより長いイニングを投げられた。ないしは、行こうと思えば次の8イニング目もいけるような感じだったので、それはすごくいい方向、いい材料になったなと思います」と手応えを示した。

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