“ワシンガン打線”が、母の日に目覚めた。楽天は9日、日本ハム9回戦(札幌ドーム)で引き分け1戦を挟んだ連敗を3で止めた。打線はここ2戦で2得点に封じられていたが、10安打6得点と奮起した。この日のプロ野球は「NPBマザーズデー2021」と銘打たれて開催され、選手はピンク色のリストバンドや道具を着用してプレー。球団広報から発信された各選手のコメントには「母」への感謝を伝える言葉が並んだ。

1点を追う5回無死。辰己が反撃の号砲を鳴らした。1ストライクから日本ハム池田のカーブに反応。体を素早く回転させ、右中間席に打球を運んだ。2日ロッテ戦以来、6試合ぶりの今季7号ソロで同点とし「逆転されたあとだったのですぐに追いつけて良かったです。お母さんのおかげです」と笑顔を見せた。

続く同点の5回2死三塁で打席に入った島内は、日本ハム河野のカーブを、体勢を崩された中で合わせ、勝ち越し適時二塁打。「今日は母の日なので、お母さんに熱い気持ちが届くとうれしいです」。1点リードの6回2死二塁には、鈴木大が中前適時打でダメ押しの追加点。「母にもらったこの体で元気よくやれていますし、妻のおかげで体調の維持ができ、こうやって頑張れています。いつも本当にありがとう」と感謝の気持ちを表した。「母の日」に白星をプレゼントしたチームは、11日からホームで西武2連戦。今後も姿勢と結果で母に恩返ししていく。【相沢孔志】

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