DeNA大貫晋一投手(27)が10日、先発する11日巨人戦(横浜)に向け、新しい調整法で連敗を脱すると意気込んだ。

4月27日広島戦(マツダスタジアム)は2回2/3で7失点、5月4日中日戦(バンテリンドーム)は3回8失点と、最近2試合は早々の降板となった。投手コーチやアナリストと理由を分析し「ボールを浮かさないことが大事かなと思いました。自分の持ち味を見失っていた」と気が付いた。

低めを強く意識するため、新たなブルペン調整がワンバウンド投球だ。「投げながら徐々に下から上げていく」。まずは極端に低いワンバウンドから始めて、徐々に球を高くしていくという。三浦監督からも教えを受けた。「ふたをする」という言葉だ。「上にいかないイメージ」が、あえて野球であまり使わない言葉で表現されている。通算172勝の経験値を借りて、制球力を身に付けた。

今季は中日戦3試合、ヤクルト戦2試合、広島戦1試合と登板カードが偏ってきた。巨人戦は今季初登板。「打線は大量得点が考えられるので、しっかり集中したい」。昨年11打数6安打、打率5割4分5厘と打たれた坂本勇はいない。4月6日以来の2勝目へ向け、静かに闘志を燃やした。【斎藤直樹】