最下位DeNAの自力優勝の可能性が早くも消滅した。2回に守備のミスが続出して3点を失うと、打線も4回以降は無安打に封じられ4連敗。首位阪神が巨人に勝ったため、ゲーム差は15・5まで拡大した。シーズンの3分の1にも満たない42試合目にしての自力V消滅は、大洋時代の89年以来の不名誉な記録となった。

  ◇  ◇  ◇

▼DeNAの自力Vが開幕42試合目で消滅した。DeNAは残り101試合に全勝で112勝26敗5分け、勝率8割1分2厘。阪神はDeNAとの残り16試合に全敗しても、他カードで全勝すれば115勝26敗2分け、勝率8割1分6厘となり、DeNAは阪神を上回れず自力Vが消えた。最近では18年楽天が31試合目、17年ロッテが37試合目に自力V消滅となっているが、DeNAの42試合以下は大洋時代の89年6月8日に42試合目で消滅して以来。

◆89年の大洋 47勝80敗3分け、勝率3割7分で最下位に終わり、優勝の巨人とは36・5ゲーム差だった。打率でパチョレックが2位、山崎が5位に入ったが、チーム本塁打は12球団ワーストの76本。10連敗と11連敗を喫した。巨人戦は88年から18連敗を記録した。シーズン終了後、古葉監督は退任。