左肘頭骨折と診断された巨人井上温大(はると)投手(20)が17日、神奈川県内の病院で左肘頭スクリュー挿入術を受けた。今後は故障班でリハビリを行う。

今季は2軍で6試合に登板し、2勝2敗、防御率4・76。先発ローテーションを任されていたが、3回4安打2失点に終わった4月24日日本ハム戦(鎌ケ谷)以来、実戦登板はなかった。

飛躍を期したシーズンだった。前橋商(群馬)から19年ドラフト4位で入団。1年目の昨季は2軍で9試合に登板し、1勝1敗、防御率4・80だった。今オフは西武内海に弟子入り。山口2軍投手コーチを通じて、自主トレに参加していた。監督、コーチ陣の期待も高く、2軍の開幕投手にも指名された。8回無失点だった3月27日の日本ハム戦から3試合連続(1試合は3軍戦)で無失点投球を見せるなど、3月末から4月上旬にかけては好調を維持していた。

ここまで1軍登板はなし。昨年の契約更改時には「来年は1軍で初登板して勝利できるように頑張りたい」と意気込んでいた。今月13日に20歳の誕生日を迎えたばかり。期待の若き左腕は、まずはケガからの復帰を目指し、リハビリに励む。【小早川宗一郎】