プロ初勝利を目指すロッテ佐々木朗希投手(19)が、27日のセパ交流戦・阪神戦(甲子園)に先発することが24日、内定した。井口資仁監督(46)が「甲子園で投げる予定にしています」と公表した。

プロ2年目の今季、16日の西武戦(ZOZOマリン)で先発し、5回4失点で1軍デビューした。井口監督は次回登板について「ある程度の想定はしています。順調にいけば月内でしょうね」と話すにとどめてきたが、回復具合に問題はなく、描いていたプラン通りに中10日での甲子園デビューが正式に固まった。指揮官は100球前後を想定していることも明かした。

快速球が全国から注目された岩手・大船渡高時代は、3年夏の岩手大会決勝で敗れ「あと1勝」で甲子園に届かなかった。優勝した花巻東ナインの歓喜の瞬間を、ベンチ後列で目を赤くしながら見つめた。故障防止のため、指導者が佐々木朗の登板回避を決断。賛否両論で大きな波紋を呼んだ。あれから約1年10カ月。高校時代に「何が何でも行きたいです。この仲間と行きたいです」と願い続けたあこがれの黒土を、プロ野球の1軍投手として踏みしめる。【金子真仁】