日本ハムの育成選手、姫野優也外野手(24)が「投手転向」することを栗山英樹監督(60)が25日、明かした。

ヤクルト戦(神宮)の試合前に取材応対した指揮官は「もともと、ずっと前からそういう案はあった。よく『ブルペンで投げさせてくれ』って言っていたんだけど。2つ(投打二刀流)いっぺんにやるのは難しかったので。あのボールの強さというのは1回、本人もそういうチャレンジをしてみたい感じがあったので。みんなと話して、そこに向かっていきます」と転向の経緯を説明した。

姫野は15年ドラフト8位で大阪偕星学園から入団。高い身体能力、プロ入り後にスイッチヒッターに挑戦した。3年目の18年には1軍初昇格果たしたが、2試合出場で5打席に立ち、4打数無安打。20年シーズンは右打ちに専念するも、昨オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約。背番号も「61」から「161」となって再出発も、今季はイースタン・リーグでの出場はなかった。

プロ入り前は投手経験があり、中学の時に在籍した枚方ボーイズ時代は最速140キロ超えをマークしていた。高校では遠投130メートルの強肩を武器として外野手と投手を兼任していた。

◆姫野優也(ひめの・ゆうや)1997年(平9)4月2日生まれ、大阪府出身。小学時代は水泳平泳ぎでジュニア五輪出場。高校は天理(奈良)を1年春に中退し、大阪偕星学園に編入。投手も務め、初出場した3年夏の甲子園では1番中堅で2回戦の九州国際大付戦で本塁打を放った。15年ドラフト8位で日本ハムへ入団。20年オフに育成選手として再契約した。野手としての通算成績は2試合出場で4打数無安打。推定年俸440万円。家族は両親と姉。184センチ、83キロ。右投げ右打ち。

日本ハムニュース一覧はこちら―>