楽天が今季ワーストの17安打を許し、交流戦初戦を落とした。

先発岸が崩れた。2回に巨人スモークに先制ソロを許すと、3回にも1失点。2点のリードをもらった直後の4回には元同僚のウィーラーに逆転3ランを浴び、15秒間、しゃがみ込んだ。09年5月4日楽天戦、同年7月1日ロッテ戦以来、自己ワーストタイの12被安打。4回5失点(自責4)で自身4連敗の今季4敗目。4月6日西武戦以来、7試合白星なしとなった。

7回にはブセニッツが乱れ、2つの押し出し四球。2/3回を3安打3四球4失点とし、リードを広げられた。

打線は2点を追う4回に鈴木大の適時二塁打、島内の7号3ランで逆転に成功。だが、5回以降は得点を奪えなかった。

石井GM兼監督は先発岸の投球を「空振りを取るボールもなかったし、バッターに気にさせるボールがなかなか作れなかったので、ポンポンヒット打たれてしまった」と振り返った。逆転直後の4回に岸が粘りきれなかったことに「あそこで4点を取ったので、その裏のピッチングというのが大事になる。しっかりと、抑えてくれれば良かったですけど、それは振り返ってもしょうがない。勝負のいろんなものを経験しているピッチャーとしては、あそこは苦しんでいてもスッと終わらせてほしいというのはベンチで見ていて思います」と実績十分の右腕に、勝負どころでの粘りを求めた。

ウィーラーには初球の外角スライダーを逆転3ランとされた。「結果論になってしまうけど、あの場面で打ちに来るという初球や早い(カウントの)ところでケアするボールを、あのボールで良かったのかというのを考えてもられば。別にそれが合ってるとか間違いとかではなくて、反省することで前進するところもある。あれがいいのか悪かったのか、というところを今日をしっかりと振り返って、また明日につなげてほしいなと思います」。

岸は4連敗で自身7戦連続白星なし。これまでの中6日での次回登板には「そうですね」と答え、チャンスを与えることを示唆した。

▽楽天岸(4回12安打5失点で自身4連敗で4敗目。4月6日西武戦以来7戦白星なし)「全体的に球が高かった。もう少し慎重に、もっとボール球も使っていけば良かった」

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