2年目の阪神及川雅貴投手(20)がプロ初勝利を挙げた。3回途中から2番手で登板し、1回2/3を2安打無失点。打線の援護を受け、うれしい白星を手中にした。

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及川の父・大介さん(46)も勝利を喜んだ。仕事を終え、栃木県内のホテルで中継映像をつけると、ちょうど息子がマウンドに上がる瞬間。味方の援護を受けてプロ初勝利が転がり込んだ場面を見届けた。息子と同様、父も持ってる男ぶりを発揮した。

堂々たるマウンドさばきに「昔からピンチの時は顔に出るタイプでしたけど、今日は堂々とね」とポーカーフェースを貫いた左腕の成長を実感。小さい頃から「緊張するタイプだった」というが、「インタビューもあんなにハキハキと話せるなんて。知らない間に、精神的に成長していたんですね」と感慨深げだった。「(勝利球は)楽しみに待ちたいと思います」。及川家に、宝物が1つ増える。【阪神担当=中野椋】

▽越川康弘監督(及川が所属した匝瑳(そうさ)リトルシニア監督) ごっちゃん勝利ですよ! (本当の)初勝利は、ちゃんと先発して長いイニングを投げてからです(笑い)。元々才能はあって、自信がつけばと思っていた。粗削りな部分もあったので、こんなに早く勝ち星がつくとは。この1勝で自信をつけてほしいですね。

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