日本ハム中田翔内野手(32)がしぶとく粘って、4点目の左前適時打を放った。3-1の8回2死三塁で迎えた第4打席。フルカウントからの8球目、巨人の4番手、中川が投じた真ん中148キロ直球を捉えた。「真っすぐも強く、スライダーも大きな曲がり方をしていた。打席の中で考えながら、気持ちで刺される部分もありましたけど、いいところに落ちてくれてよかった」。打点は本塁打で記録した5月1日西武戦(札幌ドーム)以来。タイムリーヒットに至っては、4月3日ロッテ戦(同)以来、実に64日ぶり。「ファンの皆さんの声援があったからこそのヒットであり追加点だったと思うので、感謝したい」と、神妙に話した。

開幕から打撃不振に陥り、5月16日、栗山監督に登録抹消を直訴した。戦列復帰してからのこの3試合は11打数2安打1打点。まだまだ本調子には遠いが、気持ちはしっかりと前を向いている。久々に飛び出した背番号6の適時打に、栗山監督は「ベンチの皆もすごく喜んでいたし、本当に大きなヒットだった」。8日からは、約3週間ぶりに本拠地の札幌ドームへ戻る。中田は「もっともっと頑張らないと」と先の戦いを見据えた。【中島宙恵】

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