オリックス福田周平内野手(28)がファウル11球を挟み、16球目をタイムリーにする粘り勝ちで勝利に貢献した。

2点を先制した2回、なお2死二、三塁の場面。「必死です。甘い球が全然こなかったのでファウルに。なんとか食らいついて、最後に仕留められた」。福谷の147キロ直球を中前にはじき返した。1打席で16球を投げさせたのは、今季両リーグ最多だ。「膝下のボール球に手を出すと状態も悪くなる。浮いた球は好球必打。とにかく塁に出る。ヒットでも四球でも死球でも良い」。執念がともしたHランプだった。

昨オフに福良GMら球団首脳に「試合に出られるなら、どこでも守りたい」と中堅挑戦を直訴。本職は二塁で「(外野は)野球人生初です」。キャンプでアピールに成功し、開幕1軍入りしたが、すぐ2軍に降格。「全試合フルイニング出たかった。次の目標は規定打席。結構ギリギリなので、アピールしていかないと」。スタメン22試合で、マルチ安打8度と奮闘中だ。

中嶋監督は「(粘りは)彼の持ち味」と評価した。チームは3カード連続の勝ち越しで借金2。3位ロッテに1差に迫った。8日巨人戦(京セラドーム大阪)からは有観客に戻る。福田が粘るたびに、拍手が大きくなりそうだ。【真柴健】

★オリックス福田の16球(2回2死二、三塁で16球目を中前適時打。投手は中日福谷)

<1>147キロ直球、見逃しストライク

<2>147キロ直球、ボール

<3>132キロスライダー、ファウル

<4>119キロカーブ、ファウル

<5>147キロ直球、ファウル

<6>146キロ直球、ファウル

<7>134キロチェンジアップ、ファウル

<8>121キロカーブ、ファウル

<9>138キロフォーク、ファウル

<10>148キロ直球、ファウル

<11>120キロカーブ、ボール

<12>148キロ直球、ファウル

<13>119キロカーブ、ファウル

<14>131キロスライダー、ファウル

<15>146キロ直球、ボール

<16>147キロ直球、中安打

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