DeNAの先発ピープルズが突如崩れた。3回まで西武愛斗にソロは浴びたものの、39球で1安打投球。カットボールやツーシームで打たせて取る持ち味を発揮していた。川村投手コーチは「調子は上々に見え彼らしい投球ができている」と評した。ところが4回に入り、別人になった。先頭の2番森に、初めての四球を与えた。3番中村も2者連続で歩かせた。不穏な空気が流れると、栗山に右前適時打を浴びた。

そして、勝ち越されて迎えた5番山川の2球目だった。一、三塁からライナーが右膝裏付近を直撃した。跳ね返った打球をすかさず拾い、捕手伊藤光にトスしたが、本塁に走ってきた三塁走者の中村と重なり気味となり、バックネット方向への悪送球に。この後、治療のためベンチに下がったが、すぐにマウンドに戻った。だが、呉念庭に中前2点打を浴び、続くスパンジェンバーグには左中間への本塁打を献上。3回0/3を5安打7失点で降板した。

セ・リーグでは最下位だが、交流戦は7勝3敗2分けの首位タイで臨んだ一戦。三浦監督は試合前、「打線は状態がいいので、先発投手が試合をつくる」と勝敗のポイントを挙げていたが、予定通りにいかなかった。【斎藤直樹】

▽DeNA三浦監督(15安打も今季最多タイの13残塁で交流戦の首位陥落)「得点には結びつかなかったが、2死から安打でつないで打線自体は悪くない。流れが変われば点を取れる。また明日につなげます」

▽DeNAピープルズ(4回途中7失点)「序盤は振ってくる打者に対して早いカウントでアウトが取れましたが、4回はボールが先行して歩かせてしまい、そこから長打を浴びるという悪い流れになった」

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