オリックスがランヘル・ラベロ内野手(29=ドジャース傘下3A)の獲得を検討していることが15日、分かった。

現時点では来日していないが、契約内容などは最終調整に入っている模様だ。25年ぶりのリーグ制覇へ、さらなる戦力補強に動いた。

ラベロは今季3Aで26試合に出場し、リーグトップの打率4割7厘、8本塁打、27打点をマーク。結果を残しながらもメジャー昇格ならず、活躍の場所を求めて日本行きの決意を固める方向だ。

オリックスの今季チーム打率はリーグトップタイの2割5分6厘。チーム本塁打数60も、トップのロッテと4本差。昨季リーグワーストだった得点力が向上し、投手陣を援護している。だが、来日2年目のジョーンズは38試合で打率2割2分6厘、1本塁打、11打点。昨オフに楽天から古巣に戻ってきたロメロは故障がちで14試合に出場して打率1割9分2厘、2本塁打、7打点。両助っ人とも、期待に応えられていない。

ラベロは主に一塁と外野を守るパワーヒッターで、加入となればモヤも含めた4助っ人のポジション競争も過熱する。チームは10年以来11年ぶりに交流戦Vに輝いた。交流戦96得点は12球団最多で、チーム打率は2割8分7厘をマークした。開幕直後と比べると勢いのある打線だが、さらなる高みを目指し、助っ人補強に本腰を入れた。悲願Vのため、チーム強化の手を緩めない。

◆ランヘル・ラベロ 1992年4月24日生まれ、キューバ・ハバナ出身。10年の全米ドラフト6巡目でホワイトソックスの指名を受ける。アスレチックス傘下を経て、19年カージナルスでメジャーにデビュー。メジャーでは一塁のほか、左翼や右翼での出場もある。185センチ、106キロ。右投げ右打ち。

◆オリックス助っ人事情 MLB282発を誇るジョーンズは、下半身のコンディション不良で2軍調整していたが、交流戦で1軍復帰。復帰後は主に代打としてベンチに控えている。長打力を見込まれて再獲得したロメロは故障がち。モヤは外野手登録ながら一塁の守備に就き、52試合に出場で打率2割5分3厘、6本塁打、20打点とまずまず。投手陣ではディクソンが来日できず退団。来日2年目のヒギンスはセットアッパーとして7ホールドを記録している。

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