<楽天0-3オリックス>◇20日◇楽天生命パーク

2522日ぶりの首位だ! オリックスが10年ぶりとなる破竹の8連勝で、楽天と並び7年ぶりに首位に立った。高卒2年目の宮城大弥投手(19)が8回5安打無失点でリーグトップタイの7勝目。プロ初のスライド登板となった父の日に、19歳の丸刈り左腕が新人王争いのライバル・楽天早川に投げ勝った。96年以来25年ぶりのリーグ制覇へ、オリたちが熱い。

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誰かが喜ぶ顔を見たい。オリックス宮城は、みんなを笑顔にする愛されキャラだ。最近では刈り上げた頭を仲間にいじられ、いい雰囲気にしている。

この日は父の日。プロ1年目の昨年は「(父に)財布を。あと家族全員にユニバ(USJ)の年間パスポートを渡しました」。今年は「お父さんが欲しいと言ったものを買えるように頑張ります。母親と相談して考えたい」。父亨さん、母礼子さんにとって最高の孝行息子だ。

プロ入り後の“自己投資”は「先輩と一緒に買いに行って、かなり悩んで買った黒色のパーカですかね。エッセンシャルというブランドです」。およそ2万円の買い物に頭をかいた。シーズンに入り、ビジターゲームが増えると「ポールスミスの遠征用のかばんを…」と“ご褒美”も控えめ。マウンドを降りると、19歳らしい。【オリックス担当=真柴健】