<楽天3-4オリックス>◇21日◇楽天生命パーク

全員が戦力-。その言葉が、見事にハマる。オリックス投手陣は今季、3連投しない方針を立てている。最近は8回ヒギンス、守護神は平野佳に固定されつつあるが、2連投した翌日はベンチを外れて“休息”に入る場合もある。

勝利の方程式も日替わりになる。あるとき、能見兼任コーチが「固定してないのも強み。誰が(電話で)呼ばれるか分からないから、緊張感はあるよね」と、常に心のスイッチを入れて待機していると明かした。

連勝街道で、登板間隔が空いた漆原は、交流戦Vの翌日、「何も貢献できていない。ぶら下がって…。ブルペンのキーホルダーですよ」と自虐気味にポツリ。でも違う。開幕時にクローザーを任された期待のホープも、キーパーソンだ。【オリックス担当=真柴健】