中日、日本ハムなどで2204安打をマークした大島康徳氏が、6月30日に亡くなっていたことがわかった。

懸命な闘病の様子や、家族の心温まるふれあいで人気の大島氏の公式ブログ「この道」には、奈保美夫人が、春頃に話していた言葉として以下のように掲載した。

 ◇◇  ◇◇   

この先の人生

何かやりたいことが

あるか?と

真剣に考えてみたけれど

特別なことは

何も浮かばない(笑)

高校を卒業して

プロ野球選手としての

人生をスタートし

この年になるまで

野球一筋、野球人として

生きることができた。

皆様のおかげです。

どうもありがとう。

そりゃ辛いことも

あったけど

それ以上に

この世界にいなければ

得ることが

できなかったであろう

ファンの方からの声援や

感動や喜びを

たくさんいただいた。

貴重な経験も

たくさんさせて頂いた。

よき先輩、よき後輩

よき仲間、よき家族に恵まれ

美味しいものをよく食べて

旨い酒をよく呑んで

大いに語らい

大いに笑い

楽しいこと

やりたいことは

片っ端からやってきた。

楽しかったなぁ…

これ以上何を望む?

もう何もないよ。

幸せな人生だった

命には

必ず終わりがある

自分にもいつか

その時は訪れる

その時が

俺の寿命

それが

俺に与えられた運命

病気に負けたんじゃない

俺の寿命を

生ききったということだ

その時が来るまで

俺はいつも通りに

普通に生きて

自分の人生を、命を

しっかり生ききるよ

大島康徳