プロ20年目の西武栗山巧外野手(38)が通算2000安打を達成した。「6番DH」で先発出場。9回に左前打を放ち、球団の生え抜き選手では初の偉業を決めた。NPBでは史上54人目の快挙となった。
以下主な一問一答
-炭谷から花束
よかったですねって言われたんで、よかったですねって何やねんって思って、まあありがとうと。銀仁朗も頑張れと、そんな話ししました。
-西武という球団
入団させてもらって、育てて貰った球団で、本当に野球に集中できるという。野球に集中してプレーさせていただいているという。非常にありがたいなと思っています。そういうチームだと思っています。
-プロ初安打する前の自分に助言するとしたら
小さい打撃するな、と。ヒットは出るから思いきり振りなさいと言ってあげたいですね。戻れるなら。
-今日の打席のイメージ
(楽天の)岸君の代名詞であるカーブ、それをレフト前に打つと、そういうイメージをずっと持っていて。それで牧田に代わったんで、牧田からホームランを打ちたいなと思って。と思ったらカーブをレフト前に打って。バッティングというのは、なかなか思うようにいかへんし、自分の意思とは反対の、そういうのが出るんだなという感じでした。自分はホームラン打とうと思っていって、全く意識してないボールをうまいこと自分の理想通りなバッティングができるなんて、こんなこともあるんだ、面白いなと思いました。
-元西武バッテリー
終わってみて今となってはそういう、一緒に戦った仲間のバッテリーから打てたのはうれしく感じますけど。ゲームの時はそんなこと考えている余裕もないし、そんな風にはいつも思っていないんで。結果的に終わってみれば、彼らからいいヒットを打ててよかったなと思っています。
-炭谷が来て笑顔、中村で白い歯
銀仁朗がニコニコ寄ってきたから、おかしくなっちゃって。よかったですねとか言うんで、何がよかったんて。お前も頑張れよ、とか言っているうちにリラックスしましたね。サンペー(中村)も自分のことのように喜んだ表情を見せてくれてうれしかったです。
-2000安打から解放
どっちかっていったら、これからの方が勝負だと思いますし、これからどれだけ打てるのか、ファンの皆さまの期待に応えられるかが価値あること。これからより気を引き締めて、そういう打者だと見られると思うんで、よりハードルは上がる。求められる物も大きくなってくると思います。
-これからを期待してもらいたいことは
日ごろから思っているんですけど、どんな選手になりたいと言われたら、大きい声援をもらえる選手になりたい。今はコロナがありますんで、声を出せない環境ではありますけど、みんなの期待を、もっと大きい期待をもらえる、またそれに応える選手になりたいです。
-記念ボール
戻ってきました。どうしましょうか。これからゆっくり考えます。
-中村が花束。一緒にやってきて、祝福してもらえたことに
本当になかなかないことだと思いますし、20年間同じチームでやってきて、こうやって花束をもらえるのはうれしいですし。逆の立場になったら、僕が花束を渡したいなと。その時までお互いに頑張っていけるようにと思います。おかわりがどこを目指すか、どこで花束が欲しいか分かりませんが、彼が花束をほしいときに渡せたらうれしいなと思います。
-本塁打を狙うのはレアケース
そうですね。今日の試合のムード的にも楽天にこうバンバンバンと打たれて、明日に向けてのこうガッというのがないと。向かっていく姿勢という意味で、闘争心のある打席にしたいなというのは、いろんなバランスが複雑に入り交じった打席でしたけど。
-おかわり見て笑った
あははは。何かこう、誰かが花束を持ってきてくれるんでしょうけど、あ、サンペーが来たな、と。選手会長の森というのもあるし、いろんなパターンが考えられるじゃないですか。ああ、サンペー、来たかと思って。変な光景でしたね。僕の中では、面白かったというか。ありがとうと言いました。
-仙台の思い出
仙台って割といいイメージがあるんですよね。初めてのオールスター、1回しかないですけど、会見させてもらったのも仙台ですし、田中(将大)選手から球団の8000号ホームランを打ったのも仙台ですし、非常にこう、縁がなくはないかなと感じる球場です。
◆栗山巧(くりやま・たくみ)1983年(昭58)9月3日、兵庫県生まれ。育英から01年ドラフト4巡目で西武入団。04年9月24日近鉄戦でプロ初出場。07年からレギュラーに定着。08年はリーグ最多安打を放ち、チームの日本一に貢献。ベストナイン4度(08、10、11、20年)ゴールデングラブ賞1度(10年)。今季推定年俸1億7000万円。177センチ、85キロ。右投げ左打ち。