オリックスの山本由伸投手(23)が8日、7・8月度「大樹生命月間MVP賞」のパ・リーグ投手部門に選出された。4試合に登板し、4勝0敗防御率は0・84と圧倒的な記録を残した。6月に続き、自身3度目の月間MVPに「最近調子もすごくいいところで安定しているのでうれしい」と喜んだ。

特に8月は圧巻の内容だった。金メダルを獲得した東京五輪後に「しっかり気持ちの切り替えをしてシーズンに戻れたのがよかった」と分析。20日西武戦で1失点完投すると27日ソフトバンク戦では完封。「チームもいい順位にいて、なんとかチームの力になろうと毎試合やっている。それが結果につながって勝ち星もついている」と手応えも感じている。

5月19日以降は負けなし。「捕手の若月さんや(伏見)寅威さんがいろんな条件を考えて配球してくださったり、毎試合違う配球でベストな投球を引き出してくださったり、本当に力を借りて自分の実力以上のものを出せているかなと思っています」と捕手への感謝を語った。

山本の好投とともにチームも勝ち星を増やし、現在は首位を争う。「まだここから大事な試合が続くので毎試合勝てるように全力で頑張りたい」。96年以来のリーグ優勝へ腕を振る。