中日が広島森下の攻略に成功し、今季初の5連勝を飾った。京田陽太内野手(27)が初回先頭打者で浴びせた三塁線突破安打が連勝への合図となった。京田は8回、ダメ押しの適時打も含む4安打4得点をマーク。2試合連続猛打賞で自己最長タイの13試合連続安打として打率も2割7分4厘まで引き上げた。

打撃不振に悩み抜いた日々からようやく脱却しようとしている。3回、5回も先頭安打で出塁し、福留、大島の適時打で生還した。4勝目を挙げた松葉ととものお立ち台に立った選手会長は好調の秘訣を問われると「正直わかりません。松葉さんがいいテンポで投げてくださるので守りやすいし、攻撃にもいいリズムで入れます」と謙遜した。

8月末に2割4分7厘だった打率が9月に入り急上昇。月間打率4割1分7厘(48打数20安打)で文字通りチームをけん引し始めた。7日にスタートした9連戦も8試合を消化して6勝2敗。13日の最終打席から6回の死球を挟み、5打数連続安打と連続出塁も継続中だ。京田のバットが勝利に直結している。好調の理由を改めて問われると「本当にわかりません。すいません。バットを短く持ったことくらいでしょうか」と結んだ。【安藤宏樹】

▽中日与田監督(広島森下を攻略して今季初の5連勝) これまでずっと策を練ってきて、やっとそれが形になった。

▽中日松葉(6回4安打1失点で4勝目) 前回のいいイメージがあったのでそのイメージのままいこうと思いました。自分の持ち味を出してゲームを作れました。

▽中日木下拓(2回、先制の適時二塁打) 2アウトでしたし、自分が一塁ランナーを返すつもりで思い切っていきました。

▽中日堂上(途中出場で走者一掃の適時打など5打点) いい流れに乗っていけました。次もいい場面で打てるようにしっかり準備していきます。