ロッテ藤岡裕大内野手(28)が乗っている。この日はソフトバンク千賀からの2安打を含む3安打で、勝利に貢献した。

8回の勝ち越し劇は、藤岡の安打から始まった。カウント2-2からの154キロをセンター前へ打ち返した。

「直球が強いので、その直球に振り負けないように。8回は特に追い込まれたので、バットを短く持って何とか出塁するためにと思ってやったのが一番いい結果になったかなと」

ブランドン・レアード内野手(34)の適時打で生還し、決勝点になった。「首位争いをしている中で気持ちもすごく出てやってますし、何とか塁に出て、上位に回して何とかホームベースを踏めるようにやっています」という言葉通りの活躍だった。

この日の3安打で、9月の打率は4割3分6厘(39打数17安打)になった。「9月に入って、何が良くなったか分からないですけど」と笑いながら「1打席を無駄にしないことと、打てる球をしっかり待ってという意識はすごくあります」ときっぱり。シーズン打率も2割8分6厘に上昇し、リーグ9位に。上位打線へつなぐ、頼もしい8番打者になっている。【金子真仁】