ロッテ小島和哉投手(25)がプロ3年目で初となる完封勝利を挙げた。自身では早大4年秋、18年10月15日の東京6大学野球リーグの明大戦以来、1070日ぶりの完封となった。

井口監督に聞かれ「行きます」と向かった、9回のマウンド。声を出しながら投げた。「声を出さないとまっすぐが行かなかったので。全部、声出していました」。4安打1四球6奪三振の完封に「3年目でやっとできたので、素直にうれしいです」と喜んだ。

これで自己最多を更新する8勝目になった。弱気にならぬよう、帽子のつば裏には「強気に攻めろ!」と書き入れている。この日も何度も見ながら、自分に刺激を入れて投げ抜いた。「明るい雰囲気で、その中でも締まりがあって。すごく良い雰囲気だと思うので、この流れでどんどん勝っていければと思います」。しっかりと映像でこの日を振り返り、9勝目を狙うマウンドへ向かう。【金子真仁】

◆小島和哉(おじま・かずや)1996年(平8)7月7日生まれ、埼玉県出身。浦和学院で甲子園に3度出場。13年センバツでは2回戦で土佐を完封するなど5勝0敗、防御率0・64でチームを初優勝に導いた。早大では2、4年秋に最優秀防御率に輝き、リーグ通算22勝(4完封)。4年時には主将を務めた。18年ドラフト3位でロッテ入団。177センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸3400万円。

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