阪神2軍が広島との接戦に勝利した。2軍で調整を続けていた佐藤輝明内野手(22)が3-3と同点の9回1死一塁から降格後初本塁打となる2ランを放ち、決勝点をたたき出した。

平田勝男2軍監督(62)も待望の1発に「4番の仕事をしてくれた。ここで1発というところで期待通りの1発を打ってくれた」と喜びの表情を見せた。

2位ソフトバンクが敗れたため、チームは3年ぶりのウエスタン・リーグVへのマジックを「2」とした。23日に阪神が勝利し、ソフトバンクが敗れれば優勝が決まる。

平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 ◇    ◇   

-佐藤輝が試合を決める1発

最後にね。ここっていうところで4番の仕事をしてくれたわね。本当に1発ここで打ってくれないかなっていうところでの期待通りの1発だよな。逆方向のホームランということで。ああいうホームランが出てくると、ホームランバッターはまた調子上がってくると思う。

-5回にもヒットでマルチ

ヒットも出たし、ホームランも出たので、すごく良いイメージ。今日みたいなバッティングをしていけばね。長打ほしいところで逆方向に打ったっていうのが値打ちがあるな。

-先発の二保は

5回までは粘ったと思うよ。6回、もうひと粘りというところが。カープの打線が1軍クラスだからみんな。すごいよ、磯村が8番打ってるんだからさ。

-打線では山本が打った

ヤス(山本)がすごくいい働きをする、攻守に渡ってね。非常に内野の要、プラス2番バッターとしてつなぎ、勝負強さ、そういうところをヤスは非常にありがたいな。

-山本はファウルで粘っていた

だからそういう持ち味だよな。そして(3回は)一塁線やろ? (6回2死三塁は)江越が三振したあとで打ってくれへんかなというところでレフトオーバーやん。そういうところは存在感すごく示してくれてるよ。

-遠藤はマルチ安打に犠打も決めた

それより遠藤は今日のエラーを反省してると思うよ。昨日もエラーして5点取られてるのに、昨日は僕のエラーで負けましたっていうくらい悔しがらないとあかん。そんなもんヒット1本打って喜んで、そういう選手にだけは絶対なるなという話をしたんだけど。ピッチャー頑張ってセカンドゴロに打ち取って、ああいうのをしっかり、信頼される選手になっていかないと。

-マジック「3」(取材時)

こうやって緊張感があるからいい。最後まで手に汗握る展開で、キミらでもヒヤヒヤやろ。この時期にこんだけ緊張感がある。いつものこの時期なら「フェニックスでたたき直すぞ」で終わるけど、最後の5試合になっても、緊張感のあるゲームができているということが一番の彼らの成長につながるねん。最後の最後まで緊張感があるのは選手たちの頑張りよ。