阪神2軍がウエスタン・リーグ広島戦(由宇)に逆転勝利を収めた。3年ぶりのウエスタン・リーグ優勝へのマジックを「1」に減らした。24日のオリックス戦(甲子園)に勝利すれば優勝が決まる。

2点ビハインドの9回に首位の意地を見せた。先頭の板山祐太郎外野手(27)の一ゴロを一塁手が失策し流れを呼んだ。その後2本の安打で1死満塁とし栄枝裕貴捕手(23)の遊撃への内野安打で同点とした。さらに遊撃手が三塁へ悪送球し、二塁走者も生還。2-2と同点にした。なおも1死二、三塁から長坂拳弥捕手(27)の左前打で3-2と勝ち越しに成功した。さらにバッテリーミスで1点を追加し9回に一挙4得点を奪った。

先発の藤浪晋太郎投手(27)は5回1/3を2失点(自責1)で試合をつくった。1回1死から矢野雅哉内野手(22)が右前打で出塁。その後自らのけん制悪送球で1死三塁とし、宇草孔基外野手(24)に中前打を浴び1点先制を許した。2~5回は毎回走者を出したが粘りの投球で、ホームを踏ませなかった。だが6回に1死から安打と2四球で1死満塁としたところで降板した。2番手の尾仲祐哉投手(26)が1人目を三振に打ち取り、2死満塁としたが、代打堂林翔太内野手(30)に三遊間へ内野安打を放たれ2点目を献上した。その後は4人がマウンドに上がり広島打線をゼロに封じ、9回の逆転劇への流れを呼び寄せた。