阪神大山悠輔内野手(26)が、11試合ぶりの打点を挙げた。1-1の8回2死二、三塁。中日又吉から勝ち越しの2点打を放ち、8日ヤクルト戦以来の打点で勝利をつかみかけた。

「本当にチャンスっていうところで仕事ができていなかったのでチームに迷惑かけましたし、あそこで打てないことにはチームは勝てない。そういうところっていうのをわかっているんで、そういう意味では、あそこで打てたっていうのはよかったんですけど」

引き分けだけに、大山の顔に手放しの喜びはなかった。ただ、中心打者に光が見えた。

打棒が振るわず、中日3連戦の21日初戦はスタメン落ち。5番で復帰した22日は初打席で安打も、6回1死二塁、8回1死一、二塁で凡退。チームは接戦を落とした。試合前時点の得点圏打率は1割9分3厘。投手陣を援護できない責任を抱え込んでいた。

矢野監督は「まあ、まだしんどいわな」と言いながらも、大山、マルテらの復調気配に期待。大山は「追い付かれてしまいましたけど、引き分けで終われたっていうのはすごい大きいと思うので、切り替えて頑張ります」と、巨人の次戦に目を向けた。【堀まどか】