DeNA牧秀悟内野手(23)が62年ぶりに球団の新人安打記録を更新した。

4月14日ヤクルト戦以来、106試合ぶりに3番でスタメン出場。3回無死一塁の第2打席で、小川の4球目、142キロ外角直球を右翼フェンス直撃の二塁打とした。

これが通算118安打目。並んでいた1959年(昭34)の桑田武を62年ぶりに抜いて、単独トップに立った。

牧は中大からドラフト2位でDeNAに入団。8月25日の阪神戦では、ルーキーとしては史上初めてサイクル安打を達成している。

28日に桑田の記録に並んだ際は、三浦監督が「もう本当にルーキーらしからぬというか、本当に1年目から主力としてチームのために頑張ってくれてます。もういろいろ記録を塗り替えてきてますし、これからも塗り替えていくと思うので、最近はもうあまりびっくりしなくなりました」と最大級の賛辞を贈っていた。

◆牧秀悟(まき・しゅうご)1998年(平10)4月21日、長野県中野市生まれ。松本第一では甲子園出場なし。中大では3年春に首位打者、同秋にMVP。ベストナイン4度(遊撃手1度、二塁手3度)。3年時の日米大学野球で日本代表4番。20年ドラフト2位でDeNA入り。21年3月26日、巨人との開幕戦で3番一塁でプロ初出場。178センチ、93キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1300万円。

◆桑田武氏(くわた・たけし)1937年(昭12)1月5日、神奈川県生まれ。59年に大洋入りし、本塁打、新人の両タイトルを獲得。60年は主砲として球団初優勝の原動力に。7年連続20本塁打を記録するなど長距離砲として人気を集めた。69年に巨人、翌70年にアトムズ(現ヤクルト)に移籍。同年オフに八百長オート事件にからみ、球界を去った。プロ12年間の成績は、打率2割6分4厘、223本塁打。91年死去。