九産大が新型コロナウイルス感染拡大で中止になった20年春季リーグを挟み、5季連続優勝を飾った。リーグ通算44度目の優勝。通算回数で並んでいた九共大を抜き、単独最多となった。

投打にかみ合った。1回に3、4番の連打などで3点を先制。最速151キロ右腕、渡辺翔太投手(3年=北九州)は7回途中1失点と試合をつくり「先制点でいい雰囲気になり、テンポよく自分のペースで投げられた」。プロ志望届を提出している主将の佐田健介投手(4年=東海大福岡)ら救援2投手も踏ん張り、相手の強打を2点に封じた。

渡辺は、大久保哲也監督から今週のミーティングで「(通算優勝回数が)九共大と並んでいるから、今回抜くぞと言われていた」と言い、全員が気合十分で勝てば優勝が決まる九共大戦に臨んでいた。5回、左中間への今季4号ソロ本塁打でダメを押した3番・中村貴浩外野手(3年=九州国際大付)は「今日優勝を決めようと思っていた。明日(3日)も勝つだけ」と、全勝優勝も誓った。