ドラフト会議が10月11日に行われる。12球団の補強のポイントはどこなのか。各球団担当記者がポジションと年齢で見たチーム編成分布図とともに解説する。

   ◇   ◇   ◇

西武はドラフト1位に左腕・隅田を指名すると公表した。理由は明確で、現状を見ると投手陣の強化、底上げが急務といえる。まず先発ローテーションでは2桁勝利の高橋を除き今井、松本がシーズン通して安定感を欠く。4枚目以降も固定できないまま今季戦ってきた。特に左腕不足は深刻で、勝ち星がついた左の先発は、内海と浜屋1勝ずつ挙げた2勝のみ。必然的に1位指名は左の即戦力になる。

2位以下も投手中心の指名が予想される。中継ぎ含めて迅速な補強が必要。野手は昨秋ドラフトで7人中5人獲得した。若手が伸び悩んではいるが、ベテラン栗山、中村の背中を追う好素材はいる。育成すれば再び強力山賊打線は復活できるという目算だ。あえて挙げるとすれば、捕手。正捕手・森の将来的なFAなどを考慮し、中大古賀の上位指名は十分ありえる。【西武担当=栗田成芳】

セ・リーグまとめはこちら>>

パ・リーグまとめはこちら>>