今秋ドラフト上位候補で最速154キロ右腕の東北福祉大・椋木蓮(4年=高川学園)が、5回を2安打1失点と我慢の投球でチームを開幕5連勝に導いた。

悪天候の影響で試合開始が2時間15分遅れた。雨中のマウンド上で立ち上がりから制球が乱れて、初回に1失点。続く2回には無失点に抑えたものの、2四死球と本来の姿ではなかった。「肩も冷えてしまって、調整が難しかった」。3回以降は計2四死球も、得点は許さなかった。回を追うごとに直球には力が増していき、4奪三振もマーク。打たれた安打は初回の2本のみ。ノーワインドアップからセットポジションで投じるなど、対応能力の高さを示した。「(セットポジションで)コントロールは安定したと思う。最少失点で抑えられたのが良かった」と振り返った。

運命のドラフト会議(11日)前、最後の今節も平常心を貫く。「特に意識はないです。チームのために投げていきたい」と言葉に力を込めた。