ロッテは逆転負けでファーム日本一を逃したものの、先発した森遼大朗投手(22)が優秀選手賞に選ばれた。

育成契約で4年目を迎えた今季は、春に美馬からフォークを教わったこともあって投球の幅が広がり、先発投手として飛躍。イースタン・リーグで最多勝となる10勝を挙げた。

都城商(宮崎)出身で、懐かしいマウンドに立った。チームは逆転されたものの、7回を4安打無失点に抑えた。球団を通じ「久しぶりのひなたサンマリンスタジアムのマウンドはいい感じでなじんでいってくれました。安打は相手投手より打たれましたが、大事な場面でしっかり抑えられたのはやはり大きかったです」と振り返った。

地元凱旋(がいせん)登板を終え「天候にも恵まれ、皆さんの声援が後押しになりました。地元の皆さんの前で受賞できたことが本当にうれしいです」と感謝。11日からは宮崎でのフェニックス・リーグに参加する。「さらにレベルアップし、この経験を来季につなげたいです」と意気込んだ。