仙台大が1-0のしびれる投手戦で東北学院大との「全勝対決」を制した。

先発のサイド右腕・川和田悠太投手(2年=八千代松陰)がリーグ戦初完封を飾った。9回を投げ3安打無失点。この日の最速140キロ直球と多彩な変化球をコースに投げ込んだ。奪った三振はわずか3。テンポ良く打たせて取り、5回以降はノーヒットに封じた。「自分の投球ができたので、安心しました」と笑顔で汗をぬぐった。

高2夏に右横手に変え、自分の投球スタイルを確立させた。「上から投げても、あまりに打たれ過ぎて、野球を辞めようと思った。辞めるくらいなら、サイドに転向して、やってみようと思った」。最速144キロ直球を武器に、サイド特有のシュート回転するボールも意図的に操る。変幻自在な投球を見いだした。「全球種が決め球だと思っているし、全球種で打たせて取ることができる」と2年生右腕は頼もしい。森本吉謙監督(46)も「崩れないで、淡々と投げてくれた」と目を細めた。