11日に行われるドラフト候補の関大・野口智哉内野手(4年=鳴門渦潮)が豪快な「前祝い弾」を放った。2点ビハインドの6回2死走者なし。2ボールからの3球目の速球を力強く振り抜いた。高々と舞う放物線は右翼へスタンドイン。ひと振りで仕留めた。

「完璧でした。2-0のカウントで、真っすぐ勝負してくると。真っすぐが来たので力みなくはじけて、とてもよかったです」

前日10日にリーグ優勝。チームも9回に2点を奪って逆転サヨナラ勝ちを収めた。野口は「こういう試合を落とさないのが、いまの関大の流れ。流れも打線もつなげていけたらいい」と手応えを口にした。この一撃でリーグ通算100安打まで残り2本に迫った。

午後5時からは運命のドラフトを迎える。「たくさんの人に連絡をいただいて実感がわきました。どっしり指名を待ちたい」。好打堅守はプロの評価も高く、日本ハムやソフトバンク、オリックスなどが強く関心を示す。大学球界屈指のリードオフマンの動向にも注目される。