阪神が中日に快勝し、逆転Vへ望みをつなげた。ただ、チームを引っ張る近本光司外野手(26)が右ハムストリングの張りで2回守備から交代。8回1安打無失点と快投を続けていた高橋遥人投手(25)も9回のマウンドに上がったところで降板した。左肘の違和感を訴えたとみられる。試合後の矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り
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-先発高橋がすばらしい投球
そうですね。本当に安心して見ていられる投球でしたし、三振をとるところはしっかり取れてっていうね。ハルト(高橋)らしい強いボールがいってたんじゃないですかね。
-後半は変化球も交えていたが、今日最もよかったところは
トータルじゃないですかね。もう本当にストレートの力もコントロールもありましたし、ツーシーム系のボールも、スライダー系のボールも使えたんで。バッターもなかなか的が絞られないような、そういうほぼ完ぺきな投球かなと思います。
-完封ペースだったが、9回は1度マウンドに登ってから投げなかった
まあそうですね。いけなくはなかったんですけどね。ちょっと違和感あるんでね。ちょっと無理させないで、おこうかなというところです。
-近本も途中交代
まあ近本もね、あまり張りが出たことなかったんで。ずっと出ているんでね。これ以上悪くなるということは避けたかったんで、代えました。
-大事を取ったという表現でいいか
と思っています。
-3試合連続の1番の島田が4出塁、2打点
本当に相手投手の柳といういい投手から打てたということも自信にして欲しいですし、本当に積み重ねてきたものがじょじょに結果として表れているんでね。走攻守全てで活躍できる選手だと思うんで自信を持って、大化けして欲しいですね。
-2軍監督時代からかなり指導してきた
そうですね。ファームでやっている時はちょっと積極性というか、失敗したらどうしようというような、そういうものが先行していた部分もあったんですけど、本当にそういうところから超積極的にいくぞというところから、そのような姿勢で取り組んできたものが結果として積み重なっていると思います。
-残り3試合に向け
ヤクルトの結果はもちろん気になるんですけど、でも僕たちは残り全部勝つという、それしかできないんで。まずは目の前の試合を取って、全部勝つというのを全員で戦う姿を見せていきたいと思います。
(囲み)
-高橋は同じ相手にも好投
研究されてもいいピッチャーはやっぱり打てないよね。それは相手が誰であろうと簡単に打てるようなボールには見えなかった。
それぐらいレベルが高いというか。
-ポストシーズンに向けて大事を取った
それは、今すぐどうとは言えないけど。まあ無理はさせないでおきたかった。それは今後を見て。
-島田の存在感
本人は必死やし。自分が試合に出たところでどうするか。チームで同じユニホーム着ているけど、ライバルなんでね。自分がどう出るかを考えていけばいいしね。結果的にあいつが頑張ることがチームのためになるんでね。それよりも、もっともっとハングリー精神を持ちながら俺を使えっていう姿勢と結果を見せていく事の方が必要やし。もっとガンガン、ハングリーにきてほしいなと思ってる。
-近本は病院に
一応行ってるんじゃないかな。まだ結果も何もない。今後のことは正直分からない。
-島田が活躍したり、他の外野手ででカバーも
近本はねえ、なかなか外せない選手なんで。そういうところでは気にはなるけど。こればっかりは俺が何かできることじゃないんで。軽症を祈るけど。それが出られないってなるんであれば、それは残っているメンバーでしっかりやっていくしかない。
-坂本マスクでここ3試合で1失点
もともとそういうピッチャー心理とか、打者心理とかそういうものは幅広く見て感じてできる選手なんで。また試合に出ていない時の準備もさすがやなって思わせてくれるところもある。それはキャッチャーって出ている時だけじゃないんでね。試合前もそうだし、試合中もそうだし、試合外もそうだし。そういうところではアイツは準備からレベルが高いし。共同作業なんでね。誠志郎の意思がピッチャーに伝わって、お互いの気持ちを一致させて、どう投げていくか。また打たれた時は次、どうしていくかというものを積み重ねていけるようなキャッチャーのタイプなんでね。そういうところが、しっかり意思疎通できているっていうのが、こういう結果につながっていると思う。