中日福敬登投手(29)が16日の契約更改後、SNSで自身や家族への傷害予告などの中傷を受けていたことを明かした。「個人のSNSで情報発信をやっていたが、2年前くらいから、打たれた試合後に殺害予告めいたものが来るようになった」と公表。報道を通じてチームメートも含め誹謗(ひぼう)中傷することをやめて欲しいと発信した。

15年ドラフト4位で入団した福は、左肩痛で一時は育成契約になったが18年に復帰。昨季は30ホールドポイントを挙げ初タイトルの最優秀中継ぎ投手賞を受賞した。リリーフとして存在感を見せ出した19年からSNSでの中傷が増え、今年4月に個人アカウントの乗っ取りに遭ってから、SNSから距離を置いていることも明かした。

加藤球団代表も「行き過ぎた表現は控えて欲しい」と同調。立浪監督も「最近は僕らもよく書かれる。批判が行き過ぎている。人間のあるべき姿は困っている人を助けること。一生懸命やっている人をたたくのは…ちょっと違う方向に行っている。一生懸命応援して腹が立つのもわかるが、ぜひやめて欲しい」と、リリーフ左腕を援護した。

福は今季自己最多の57試合に登板、2勝2敗、20ホールド、防御率3・18の成績を残し、契約交渉で1400万円増の6000万円でサイン。4日のナゴヤ球場での秋季キャンプ開始と同時に左肋骨の疲労骨折が判明しリハビリを続けている。「年末にキャッチボールを再開したい。来年は場所にこだわらずどんな場面でも多く投げたい。70試合? もちろんです」と、SNSと決別し、来季の新シーズンをにらんだ。

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