「ラミちゃん」やりました。DeNAから育成ドラフト3位指名されたBCリーグ茨城・大橋武尊外野手(20)が30日、ひたちなか市内のホテルで仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸340万円。「ドラフト直後はプロ野球は雲の上の存在だったので言葉では『うれしい』と言っていたが、実感してなかった。今日、契約書にサインして、あらためて夢のスタートラインに立ったんだと実感しました」と喜んだ。

まずは支配下登録を目指すが、夢は大きい。「世界を代表する、世界NO・1が小さいころからの夢です」。実際に重ねる姿は、マリナーズで活躍していた時代のイチロー。開幕戦やWBCの試合で来日した際に、東京ドームで生観戦したという。世界に羽ばたいた際には、愛称「ターキー」と呼ばれるイメージもできている。

BCリーグの茨城に入団した経緯は、DeNA前監督のアレックス・ラミレス氏の紹介がきっかけだった。米国のスポーツ専門校「IMGアカデミー」の出身。ラミレス氏からの紹介で入団テストを受けた。「米国にいる時に話す機会があって。茨城アストロプラネッツを紹介していただいた。父の会社の知り合いの方が、ラミレスさんと友人だった」。まさか、ラミレスさんが監督を務める球団に入るとは想像していなかった。「これも何か(の縁)。彼の期待にこたえられるプレーヤーになれるように」と意気込んだ。

中日の又吉克樹投手が、独立リーグ出身者で初めてFA宣言した。「こうして独立リーグ、BCリーグから7人が指名を受けた。看板を背負って、何か僕が活躍して、皆さんの背中を押せたら。夢や希望を与えられたプレーヤーになれれば」。独立リーグ出身者として「第1号はいただきます」と野手でFA宣言できるほどの活躍、世界で羽ばたくことをを目指す。(金額は推定)【斎藤直樹】