国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留を表明した阪神・梅野隆太郎捕手(30)が4日、オンラインで開催されるファン感謝デーの前に甲子園で取材に応じた。

残留を決めたことについて「タイガースファンの声援がすごく力になりますし、今のこの選手たちと優勝を目指す。そこはブレずに、優勝したい気持ちが一番で、そしてファンのみなさんの残ってくれというメッセージだったりを自分の中で裏切れないところもあったので残留を決断しました」と、阪神での優勝とファンの声が理由と明かした。

「1年目からいい指導者に恵まれ、ここまで成長させてもらえた。感謝の気持ちでいっぱい」と改めて球団への愛着も言葉にした。

今季は不動の正捕手として前半戦の快進撃を支えた。130試合に出場したが、後半戦は打撃不振に陥り、終盤はスタメンマスクを坂本に奪われた。

「終盤出場機会は減ったが、そこまで戦えた自分の、ここまでやれるといういい意味で感じたものもあるし、悔しさもそれ以上に、最後まで戦い抜けなかったのもある。それは今後の糧としていくのが自分の立ち位置。それを乗り越えるつもりで戦っていきたい」と、前向きにとらえている。

「まだまだ自分も発展途上、成長の中でもっともっと勉強していくこと、チャレンジしていくことは出てくると思うので、最高の形は優勝捕手を目指してやっていきたい。最高の仲間と頂点を目指せたら」

複数年契約となる見込みで、背番号「2」が今後もしっかりと虎のホームベースを守り抜く。