三菱重工West(神戸市・高砂市)は継投が実らず、完敗した。

1回に1点を先制したが右腕先発の湯川翔太投手(25=京産大)が立ち上がりから不安定で、直後に2点を失った。2回は先頭打者に四球を与えたところで降板。日本製鉄広畑からの補強選手で、2番手の川瀬航作投手(24=京都学園大)も中前適時打を許して失点した。川瀬は5回にも2点を失い、傷口を広げてしまった。打線も決め手を欠いて、突破口を開けなかった。山口敏弘監督(59)は「森の先発も十分考えられるところ。湯川はここ1年、非常に成長して大きな舞台を経験させたかった。本来の投球をできなかった」と振り返った。

ロッテ5位指名の八木彬投手(24=東北福祉大)が8回に登板し、最速151キロなど球威で押し、武器のフォークも駆使して3者凡退させた。「このチームで長い間、試合をしたかった。悔しい。マウンドで自分の投球をできるよう、プロに行っても頑張ります」と前を向いた。エースで広島ドラフト2位の森翔平投手(23=関大)は登板機会がなかった。