今季限りでソフトバンクを戦力外となっていた川原弘之投手(30)が現役引退を決断したことが7日、分かった。

8日に行われる12球団合同トライアウトの参加を視野に入れていたが断念。川原は「野球がなくなる生活は寂しいですが、これからも違う形で野球に関われると思う。違った楽しみを見つけていきたいです」と前を向いた。12年間の現役生活に終止符を打ち、今後は球団職員としてセカンドキャリアを歩む。

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福岡大大濠から09年ドラフト2位で入団。プロ初勝利をつかむことはなかったが、左腕で最速158キロの直球を武器に通算47試合に登板した。15年に左肩と左肘を手術し、同年オフから育成契約。19年3月に再び支配下登録された苦労人だった。

19年3月30日の西武戦(ヤフオクドーム)では6年ぶりの1軍登板。プロ初ホールドを記録し、お立ち台では「ここまで長かったし、ここまでまた投げられるとは思わなかった」と男泣きした。

「12年間を振り返ると、僕ひとりの力ではここまで続けられなかった。感謝の気持ちでいっぱいです」

今後は藤本ホークスのために、縁の下の力持ちになる。