今季のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」が15日に行われ、初の打点王に輝いた楽天島内宏明外野手(31)は独特の表現で喜びをかみしめた。“島内節”が大連発だった。

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「打点王になっちゃいましたね。自分で稼いだのは21打点だけなので、それ以外は、本当にみんなのおかげです」。

21本塁打だった左打者は、周囲への感謝を口にした。

来季へ向けては、“らしく”思わぬ数字に執着。今季は中軸を担って存在感を示したが、「僕は2番を打ちたい」と切望して、続けた。

「打席数を増やして600打席、結果は置いておいて、600打席立つことを意識してやっていきたいです」。

ちなみに今季の打席数は599。来季は1だけ足りなかった数字にこだわった。

得点圏打率は3割2分8厘。チャンスで強かった要因は、こう振り返った。

「自分の中では適当にやっていたので、緊張することもなく、基本的に適当にやっていました」

タイムリーを放った時など試合中に広報経由で配信されるコメントは面白く話題にもなった。その「島内語録」はグッズ化もされ、人気を博している。

「来年はグッズの新商品を考えて作っていこうと思っています。(コメントは)放送コードギリギリを攻めたいと思います」

星稜OBでは、あの松井秀喜氏以来となるタイトル獲得だ。その大先輩の存在については…。実績が違いすぎて、尊敬を意味を込めて、こう表現する。

「一言で言えば『おばけ』、二言で言ったら『怪獣』ですね」

松井氏は3度の打点王に輝いた。

「レベルはまだ全然遠く及んでいないので、とりあえず1回獲得できて良かったです」

松井氏はキャリアの中で、首位打者、本塁打王、打点王の3つともタイトルを獲得している。打点王以外のタイトルへの意欲も問われたが、島内はオンリーワンの“3冠”で十分な様子。

「僕の中でオープン戦首位打者、エキシビションマッチのホームラン、それとシーズンの打点王で3冠取ったと思っているので、正直あまり興味はないです」

タイトル級にコメントも弾けた。