日米球界のレジェンド、イチロー氏(48=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が18日、ほっともっと神戸で女子高生と熱戦を演じた。

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友人らと結成した草野球チーム「KOBE CHIBEN」のエースとして、高校女子硬式野球選抜チームとのエキシビションマッチに出場。147球を投げ切り、完封勝利をマーク。途中、足がつる場面もあったが野球への情熱を見せた。

イチロー氏との一問一答は以下の通り。

 

-ああいう風に(けいれんが)試合中になったのは初めて。寒さが大きかった

初めてですよ(笑い)。寒さが大きいですね。あとは、力の入り方が普段とは違うのでもちろんそれもあったし。

-147球あのテンポで投げて最後まで130キロをキープできるのは日頃のトレーニングのたまもの

でも、たまものではない感じが出ちゃったんだよね。たまものだったらもうちょっとできるんだけど(笑い)。でも何とか最後までできた。自分の限界が見られたので、そういう意味ではアスリートとしてもとても有意義な1日ですね。

-完投は想定していた

もちろんそうなんですけど、やっぱり相手はオールスターのチームですから。なかなかそうもいかないんじゃないかと思うしね。気持ちはあったけど、難しいとは思っていました。

-9回は客席から拍手を受けてマウンドへ

そうね。久しぶりにこういう気持ちになりましたね。なんか泣くわ。本当にまいっちゃったね。

-2年前の試合(智弁和歌山教職員チーム戦)後は楽しいと言っていた。今回は

最後までできてよかった。女子は通常、7イニング制なので彼女たちの負担は大きかったと思うし、遠くから、全国から来ているし、今日初めて練習やって(の試合)。そりゃあ大変だったでしょうけど、なんとか形にできたこと(はよかった)。死球も当てちゃったし、申し訳ないですよ。

-一連の高校生指導の中で今日はどういう印象

女子の野球熱は男子に全然負けてないというか、こうやって野球をやる子たちはきっと男子よりもそういう思いが強い子が多いんじゃないかと。負けるのは嫌いでしょうし。本当に今日は僕も負けたくなかった。緊張感があったし。こんなのいつ以来だろう。本当にWBC以来じゃないか(笑い)。それくらい負けられない緊張感を味わいました。

-今年の指導は終わり。一連の指導で何を思うか

あの年代の子たちの野球はすごく面白いですね。プロの世界にはまったくないものがあるので。やっぱり一緒にできるというのが大事なことだと思う。

-高校生の心を感じる

もちろん、もちろん。まっすぐだし、本気で先を目指しているしね。気持ちいいですよ。

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