DeNA桑原将志外野手(28)が21日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸変動制の4年契約を結んだ。年俸は4900万円から5600万円アップの1億500万円でサインした。契約更改後の一問一答を紹介する。桑原らしさ全開です。(後編。金額は推定)

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-4年契約は想像していたか

桑原 まったく想像していませんでした。ホント最大限に評価いただいたと。悪い言い方ですが、今年1年しか僕の中でいいシーズンではなかったと思いますし、このように評価していただいたので、なんとか結果で恩返ししたい。

-4年間をどう使いたいか

桑原 僕は僕のスタイルを貫くだけ。今年1年ずっと目の前のことにしっかり、気持ちを入れていた。4年といわず、1年1年積み重ねていくだけ。4年と考えず、来年勝ちたいので、勝ちに貢献できるようにしたい。

-1億円の年俸は、プロに入った時、どのくらいイメージしていたか

桑原 夢だけ追いかけて、実力を過信していた。俺ならできるだろうと、1年目はスタートした。やっぱりプロの壁を感じた。プロに入って「俺、大丈夫か」と思った。

-1億円に到達して、見える風景は変わったか

桑原 風景は変わらない。やっぱり試合を振り返ったり、来季の想像は膨らますと怖い物はありますが、今年1年積み重ねたものは決して崩れることはないと思う。

-今年、最も変えたところはどこか

桑原 本当に今年の僕を誰も想像してなかったと思う。心の中で、キャンプ2軍スタートで『絶対に見返してやろう』と1日1日思っていた。まさか、この数字を残せるとは思ってなかったというのが正直な気持ちですが。ここ数年間、起こっている現実をすべて受け止めた。ここを乗り越えるという強い気持ちでやってきた。グラウンドでも僕なりに表現したつもり。

-4年契約だが、順調ならFAを来年取得できるが

桑原 そういうことも僕自身分かっていた。4年契約という話を代表からいただきまして、まあ代表からのプロポーズだと。いい時も悪い時もずっと、球団関係者ら全ての方が僕のためにささげてもらった思いに、ここ横浜で報いたいと思った。

-1番打者にこだわるか

桑原 そうじゃないですか。1番をずっと打ちたいという気持ちは持ってます。自分の役割を全うする。目の前の1試合に、死に物狂いでやる。

-サインして1億円と4年契約のどちらが響いたか

大台に乗ったのは素直にうれしかった。4年の変動という形なので。この世界は結果の世界ですから、頑張った分だけ評価をしてくれて、本当にうれしい。

-本塁打が自己最多の14本だったが、1番なので意識しているのは出塁なのか

桑原 (本塁打は)自分のストロングポイントかもしれませんが、大事なのは塁に出ることだと思う。しっかりボールにコンタクトできればホームランになるという感覚は少し得た。力だけじゃないなと思った。

-三浦監督がスピード重視を掲げているが盗塁の目標は

桑原 キャリアハイが19なので、20で。あとは成功率ですね。失敗を結構したので。

-今年、一番印象に残っている試合は

桑原 横浜スタジアムで(ヤクルト)清水くんから逆方向に勝ち越しの決勝打を打った時ですかね(5月2日)。今までにない打撃の手応えがあった。