「新庄キラー」がBIGBOSSも斬る。ソフトバンク和田毅投手(40)が26日、福岡市内でイベントに参加後、新庄監督率いる日本ハムをペイペイドームに迎える来季開幕3連戦での登板を思い描いた。

現役投手で選手新庄と最も対戦しているのが和田で、04~06年に37打席ある。被打率1割3分9厘に抑えたが、5安打のうち3本が本塁打で「フルスイングされてたなという印象があります。覚えていますね」と振り返る。

プロ20年目の来季は敵将と投手として、16年ぶりに相まみえる。「盛り上がるのは野球界にとってはいいこと」と球界復帰を歓迎しつつ、「どういう野球をされるのか分からない。今までとチームカラーがガラッと変わる可能性もありますし、どんな打者が出て、どんな打順なのかも読めないですよね」と、奇想天外な新庄流を警戒した。

格好の舞台が3月25日からの開幕3連戦だ。和田は今季も開幕ローテーション入りして3戦目に登板している。「競争に勝って(ローテの)6枚には入りたい。開幕カードは今年より、お客さんも入れる可能性もありますし、本拠地開幕はアドバンテージになる」。まずは先発枠を勝ち取り、因縁のBIGBOSSと再対決の場に立つチャンスをつかむ。【山本大地】

○…和田は自身のトークイベントに福岡市内の有田少年野球部の子どもたちを招待した。チームは現在の6年生が卒業すると部員が6人になり、試合ができなくなるという。野球人口の減少を心配し、「プロ野球界にとっても大切な問題。試合ができなくなるのはとてもつらいこと。少しでも野球を身近に感じて、続けたいと思ってくれるきっかけになれば」と願った。