オリックス中嶋聡監督(52)が、元同僚の新庄監督率いる日本ハムを警戒した。

04年から3年間、同じユニホームを着た2人は今季、監督同士で一、三塁側ベンチから視線をぶつけ合う。「オープン戦を見て、こういう野球をするんだと感じないといけない。こっちも柔軟に対応しないといけない。どんな野球をするのかなと」と開幕までに新庄野球を分析する構えだ。

中嶋監督は、ビッグボスのテレビ出演など今オフのメディア露出に「さすが。すごいよね。野球界のために頑張ってやってくれている」と脱帽。現役時代から素顔を知るだけに「テレビカメラが向いた瞬間にバッと豹変(ひょうへん)するよね(笑い)」と新指揮官のスター性を思い起こした。「野球に関してはすごく真面目だよ。野球をやってるとき、守備位置の問題とか、先頭どうします? とか聞いてきていた」と、捕手と外野手の距離でも積極的にコミュニケーションを取っていたことを明かした。

今季はリーグ王者として5位日本ハムを迎えるが、「投手力がある。(札幌ドームは)広い球場ですし、こっちも投手をそろえていかないといけない」と中嶋監督に油断はない。初顔合わせは4月1日、京セラドーム大阪。楽しみが膨らむ。【真柴健】