森木BIGBOSS誕生!? 阪神ドラフト1位の最速154キロ右腕、森木大智投手(18=高知)が3日、高知・土佐市内のグラウンドで自主トレを公開し、少年野球の後輩たちへ野球の魅力を存分に伝えた。

小学3年から4年間プレーした高岡第二イーグルスが練習を行う土佐公園でランニング、キャッチボール、ノックなどで汗を流し「飛ばしすぎず、軽い力感の中で体幹部分をうまく使いながら、姿勢を大事にしてやりました」と充実の表情を見せた。「小学校の時から一番練習して一番泣いたグラウンドだったので、とても思い出がある。ちょっと(当時のことが)思い浮かんできました」。野球人生の土台を作った場所で、自らの原点を思い返したようすだった。

練習後には、同チームのOBと現役メンバーが紅白戦を行い、森木は現役チームの監督としてベンチに座った。背番号「20」のタテジマのユニホームを子どもたちに披露。ベンチでは「ビッグボス!」と次々と呼ばれ、思わず苦笑いした。

試合では「代打オレ」と言わんばかりに、自ら代打で登場すると、左越え二塁打を放って子どもたちや駆けつけた保護者の視線をくぎ付けに。試合後は1人1人に丁寧にサインに応じるなど、地元土佐のヒーローとなった森木は大人気だった。

「地元の友だちとか後輩もいたので会えてうれしかった。寅(とら)年ですしタイガースですし、巡り合わせがいい。スタートにふさわしく、自分なりにモチベーションが上がっているので、この1年はやっちゃいたいなと思います! どんどん勝ち星を稼げるように、自分の自慢の真っすぐをどんどん投げていきたい」

2022年は森木の年にする。【中野椋】